病気のメカニズム
関節リウマチが発症する場所は、関節の内側で軟骨などを保護している「滑膜」と呼ばれる部分で、関節リウマチの場合はこの滑膜で異常な免疫活動が起こり、炎症が起きます。ウイルス感染などをして自己反応性のリンパ球が滑膜へたどり着くと、リンパ球は抗原、抗体複合体を作って滑膜のタンパク質を攻撃します。リンパ球などの免疫細胞が滑膜に入っていくと、血管などを作ってさらに免疫細胞を滑膜に集めます。さらには滑膜に集まったT細胞(免疫細胞の一種)がサイトカインという悪いタンパク質を作って滑膜を攻撃しはじめます。こうして、滑膜では炎症を起こす物質が分泌されていき、炎症が進行すると軟骨が破壊されます。
関節リウマチは女性に多い
関節リウマチの発症は自己免疫の異常が基となっていますが、自己免疫に関する病気は女性に発症しやすい傾向にあります。その主な理由は女性ホルモンにあるとされています。また、女性の妊娠・出産の機能も理由とされています。